鑑定では、視覚ではなく、声を意識して聞く。
声と言っても、単に言葉の伝達ではなく、実は広く多くの情報を持っている。
声を聞きながらも、相手の身体のどこが緊張しているか、重心の位置などを感じている。
以前、大原のお嬢の車に乗せてもらった時に、
カーステレオから某アーティストの曲が流れていた。
お嬢から、何気に、この曲の感想のようなものを聞かれたので、話した。
「こいつは肺ガンだな。」
お嬢は、マジでビビってた。
聞けば、このアーティストのボーカルは、実際に何ヶ月か前に肺ガンで亡くなったらしい。
鑑定などの相談を聞きつつも、その声から病気等が分かる場合がある。
「というか、あなたの声は、肺系、または気管支、喉が悪いぞ。」と告げた。
多分、普通の人が聞いたら、普通の声で、かすれたりしていたわけではない。
驚いたように、今年から、咽頭系や喉で何度も医者に掛かったらしい。
ついでに、想定される風水も聞いた。
「どうせ部屋の壁紙とか真っ白だろ?」
結果聞けば、壁紙ではなく、家具から、ソファーからみんな白だった。
それ系はやっぱり幸薄いし、金運も悪いし、口論も絶えないだろ。
部屋の白色を改善して、重心も下げて、もっと柔らかいアタックで話すようにアドバイスした。
こないだ東京でも、おそらく一流の声楽の方、とても偉い人から高額の講習を受けているようだけど、そんな本職の人にも、発声のコツを教えた。(恐ろしいね)
発声
腹から声を出すは、腹に力を入れて発声するにあらず。
上体の重みが腹の上に乗りつつも、その腹を下半身が完璧に支えてなければいけない。
というか、力を入れて発声してはいけない。
肺の構造上、背中を反らせば、容積が減る。
背中を丸めて、胸を迫り出し、容積をアップする。
また、肺の造形上、上より下の方が容積のあるので、
上より、下(腹)を意識した方が、肺活量はアップする。
楽器でいえば、喉が、リード部(振動さして音とする)、肺を通して全身が楽器なのだ。
緊張したり、無理に力を入れると、その部分の振動が妨げられる。
鳴っているシンバルを摘めば、音は消える。
良い声とは?
大きな声ではない。
心に浸透する声である。
そんな声は、身体の緊張がほぐれる。
緊張した声は、相手を緊張させる。
前にも話したと思うが、
発声時の息の出し方として、
熱い茶を、冷ます時のような、フゥー!フゥー!という、冷たい息か、
凍えた手を温めるような、はぁー、という温かな息か、
あなたの発声はどちらに近いか考えてみて下さい。
冷たい息なら、この季節、すぐ風邪引くよ。
また外気は非常に冷たい季節です。
口呼吸とか自殺行為です。
お口チャックも忘れずに。