ボディワークのレベルは、ステージのことでもある。
ステージ3から語ることにする。
ステージ3は潜在意識の世界だ。
人間の本質はここである。
ここでの意識ベクトルは内か外か、
自分か他人かとなる。
内に向かうベクトル。自分へと向かう力。
外へ向かうベクトル。自分から出て行く力。
それは、遠心力と求心力ということになる。
筋力でいう、屈筋と伸筋となる。
人間の運動は、丹田を中心に、遠ざかる伸筋と近付ける屈筋が基本だ。
呼吸もそういうこと。吸うとは、内に向かうベクトル、吐くは外へ向かうベクトル。
ステージ2
ステージ2は心の世界、顕在意識の世界だ。
ステージセット、三角で表せる。
未来と過去、今という3点の三角形。
これは、ステージ3の内外に垂直方向がプラスされたということ。
地球上に存在するということ、それは重力があり、上下の感覚という今という真実的な点と、他者(未来)と自分(過去)という二極化した点で構成されている。
上下の動きは、天に向かうベクトルと地に向かうベクトルを生む。
天へは発想力、地へは分析力となる。
これは、心臓と肺の心肺機能の原型。
これを体現するというのが、ステージ2のボディワークだ。
自分の内へ、自分から外へ、垂直上へ下へ。
それだけシンプルだ。
一見難しそうに動いている、武道の型動作もこれで動いている。
前後と上下の感覚。
動きとは重力をコントロールすること。
身体とは、重みのを伝達するもの。
ステージ1
ステージ1の現実の世界は、3次元の空間。
ステージ2の三角は、ステージ1では立方体に表される。
上、下、前、後に加えて、左右(回転)が追加される。
これにより、広い平面上を移動することが可能となる。
通常の運動や生活は、このステージ1の立方体の中で動くように身体意識はなっている。
解剖学的な筋力。
基本的に、この世界で、十分活動するに必要な、筋力や運動スキルはここで身につけて下さい。
ほへとのボディワークは、このステージ1の身体意識を、ステージ2、ステージ3と引き上げていくことになる。
ボディワークのレベルが上がれば、別に病気が治ったり、美しくなるといった、健康や美容目的ではない。
高い意識を持つには、身体が高いレベルに達している必要がある。
なかなか、概念的に分かっていても、実際に分からないのは、身体が出来ていないからだ。
身体のレベルが低いと、意識が上がらない。
意識のステージを引き上げるのに必須なのだ。
神社でのお参り、宗教行事など、厳粛さは、自然と姿勢を正している。
姿勢を正しているときは、日常時より意識が上がる。
この意識で考え、決定するほうが、エゴの利己的な思考は抑えられる。
そういう意味では、宗教の教えやなども、実は割とどうでも良いと考えている。
それは、自分の身体が悟っていけば、意識が高まり、いろいろな事に気付いていく。その確認作業やヒントとして、教理は有効かもしれないが、その時点では、宗教の教えは、上から押しつけられるような性格ではなくなっている。
真に教祖や、神や仏と向き合い。
宗教や宗派、教え、いわゆる盲目的な信仰から自立することとなる。
逆に、身体ができていなければ、あらゆる事態も高い意識から解釈できずに、また教えも、心底理解できないので、信仰という、言い方悪いが、教団存続のための活動に歪められる場合も多々多い。
特に、信者を導く宗教家、先生職、政治家等は、しっかり身体ができていることが何より求めたい。
ボディワークは、自分を完全な存在へと至らしめようとすることだ。
この世界の真実が知りたければ、宗教ではなく、自分の身体に教えてもらう方が1000倍近道と思う。
身体に教えを請うなら、姿勢を正すこと。その姿勢をより正しい方向へ進化させること。
正しい姿勢とは?
言葉で言うとこれだけだが、やることはたくさんあるのですね。
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2015年08月06日
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