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2016年01月27日

肥田式強健術の「腰を反る」について

肥田式強健術で、「腰を充分に反る」という文言が出てくる。
しかし、文面通り腰(腰椎)を反れば、ただの腰痛を起こしてしまうだけだ。

腰を反ること。

琴奨菊立ち合い前のルーティン「琴バウアー」がそのヒントではないか?

肥田式で腰を反るという言葉が、現代の腰を反るというのとは違う。

現在の私の理解では、肥田式の腰を反るというのは、
尾骶骨から仙骨にかけての緊張を、腰椎から胸椎、そして頚椎に自然と、呼吸と合わせて、本当に自然に行う。

腰を反るというより、全身が反るという感じ。先の「琴バウアー」だ。

「腰」というピンポイントではない。
つま先もかかとも、しっかり地に据えないと腰を反れない。
腰より上は、緊張の通り道であって、決して上体自体が緊張してはいけない。
逆に腰から下の下体は、大木の根が水を吸い上げるように上体に緊張を供給するのだ。

また言葉で、緊張とは言っているが、「気」とか「剄(けい)」とかに近いと思う。
要するに透明な力であり、ただの筋力ではない。

吸気とともに、全身を反り、呼気とともに、全身を屈していき、伸筋、屈筋の大緊張状況を生み出す。

その大緊張を、正中心一点に落とし込み、型を決める。

「腰を反る」という暗号を解読するのには、かなりの時間が掛かると思う。

しかし、腰を反るということを体得すれば、身体的な事だけでなく、精神的にもかなり自由が開放される。

肥田式強健術の理解度により、身体を通して、自然や森羅万象の本質を感じ、人工的なエゴをちっぽけに感じてしまう。
ともかく、決して安易で甘いものではないが、身体を鍛え、進化させていくことは、とても大事だと思う。

posted by ほへと at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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