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2024年03月27日

ほへとの呼吸考察4、横隔膜を鍛えよう

強い横隔膜は、呼吸が楽になるだけではない。

経験があると思うが、恐怖や、不安感、ショックな出来事を経験すると、胸が詰まり、腹の力が抜け、全身に力が入らない。
その時、横隔膜は弛緩し、上に上がり、胸部内臓を圧迫する。息が吸いづらく、心臓も圧迫する。重心が上がり、腹に、足腰に力が入らない状況だ。
一時ではなく、自律神経失調症など、慢性的にこのような状態に陥ってる人も多いだろう。

強い横隔膜は、恐怖心に打ち勝ち、収縮し、下腹部を強く圧迫する。
重心も下がり、腹に力が入る状態を生み出す。

すなわち、強い横隔膜は、精神的な安定をもたらすということだ。
良く、腹を鍛えるとか、腹式呼吸の効果を謳うやつだ。
くどいが、横隔膜を鍛えるのは、息を吸うことが重要で、吐くことではない。
吐くのは、横隔膜を弛緩(脱力)させ、腹壁筋群による作用だ。

また、強い横隔膜は心臓の働きを強く助ける。

液体は重力で下に溜まる。コップに水を入れた状態だ。
コップが腹部とすれば、底から水が溜まっていく、水は血液だ。コップの上に心臓というポンプがあるとする。
そのポンプ圧だけで、コップに溜まった水を、重力に抵抗して吸い上げるのは、心臓に負担が大きい。

しかし、横隔膜で、下腹部を強く圧迫することで、コップの水が溢れるように、血液が心臓に還流するのを助ける。
また、胸郭が陰圧になるので、心臓の萎縮も防ぐ。
横隔膜の鍛錬は心臓に良いのだ。


現代人は横隔膜が衰えている。
特に日本人は、上品なのか、軟弱なのか、声が小さく、謙虚なのか、猫背が多い。

姿勢において、猫背、というか、首と背骨に角度がある人は、骨盤と腰椎にもバランスとして角度ができる。
要は、猫背の人は、反り腰なのだ。

首がこれ以上さらに前に行かないように、首や肩がひたすら頑張って固定さしている。=コリ。
なお、このコリ(固定)をマッサージ等で強制的に取ると、首がさらに前に行く。(さらに酷いコリに)

反り腰も、骨盤と腰椎が固定される。
よって、仰向けに寝たときに、腰や背中の一部が浮く。
本来は、背骨腰骨が真っ直ぐに(S字ではなく)床に付くのが健康。

そんな猫背は、気管が狭まり、抵抗が増えるため、普通に呼吸するのに無駄なパワーを必要とする。
うまく胸郭を拡げることができないし、さらに胸郭を圧迫している。
エンジンで言えば、排気量が重要だが、
猫背は、本来の排気量の半分程度しかパフォーマンスを出せてないかもしれない。

反り腰は、横隔膜がしっかり下がるのを妨害する。
胸郭を拡げる根本の力は腰であるが、それが機能しない。

呼吸法、呼吸のレベルを上げるには、良い姿勢がとてもとても大事となる。


横隔膜は膜というが、筋肉である。
よって、全身の筋肉が衰えれば、当然横隔膜も衰える。
筋トレが必要な人もいるだろう。

横隔膜の衰えは、加齢、運動不足、暴飲暴食、ストレスなど、
さらに、胃下垂や内臓下垂、肥満や内臓脂肪が、横隔膜の動きを悪くする。


横膈膜の鍛錬2

良く、運上げに神社等に行く人は多いが、
それより、野球やサッカー等を大声だして観戦した方がよいとアドバイスすることも多い。
腹から声を出すというのは、日常の生活ではなかなか難しい。

大声で笑うというのも、よき横隔膜鍛錬だ。

ペットボトルに、穴を開けて、そのペットボトルをくわえて、息を吐くというワークはよく見るが、
逆に、強く吸ってみてください。
ただし、通常の呼吸は鼻からしてね。

前回の横膈膜の鍛錬に、下腹に、米袋10キロとか載せてやってみる。無理はしないように。
腹壁筋は使わず、横隔膜だけで、腹圧を作ること。

次回5、逆腹式、腹圧について
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posted by ほへと at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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