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2024年04月11日

ほへとの呼吸考察7、呼吸のコンビネーション

呼吸は、結局肺を膨らませて(陰圧)息を吸い、肺を凹まして(陽圧)息を吐く。
肺を膨らませるのに、胸郭を拡げる方法と、横隔膜を下げる方法がある。

大まかに四つのパートがある。
1、胸式吸気:胸郭を拡げる。外肋骨筋、背骨、背筋
2、胸式呼気:胸郭を閉じる。内肋骨筋、胸骨、胸筋
3、腹式吸気、横隔膜を下げる。横隔膜収縮、腰、臀筋
4、腹式呼気、横隔膜を上げる(横隔膜弛緩時)、腹圧を高める(横隔膜収縮時)、腹、腹壁筋群

丁寧な説明も毎回だと、読んで理解するのも疲れるので、直感的に記号化する。

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1:RH リアハイ、後上、外肋骨筋
2:FH フロントハイ、前上、内肋骨筋
3:RL リアロー、後下、横隔膜
4:FL フロントロー、前下、腹壁筋群

呼吸法というのは、この4つの組み合わせなのだ。
補足で収縮や緊縮は(A)Active、脱力や弛緩は(P)Passive、最大はMax

◯RL(横隔膜)、ピュア腹式吸気

RL(A):腹式吸気のポイントは、膨らむお腹を意識しがちだが、それは間違いである。
腰を後方に引くつもりで、あくまで肺の底部(横隔膜)を腰に向かって下げるのだ。
その時に、FL(腹壁筋群)はPassive(脱力)

RL(P):横隔膜弛緩で自然呼気

◯RH(外肋骨筋)、ピュア胸式吸気

RH(A):胸式吸気のポイントも、膨らむ胸を意識するのではなく、背骨、背筋を意識して、肋骨を後ろ、背骨に引っ張る意識が大事。
頭はやや後方に倒し、背骨に頭の重さを掛けてやる。腕も後方に引き内転し、後背筋を連動させる。

RH(P):外肋骨筋弛緩で自然呼気

まずはこの2つの呼吸法を徹底的に鍛錬してください。


◯FL(腹壁筋群)、ピュア腹式呼気
FL(A):横隔膜は弛緩し、FL(腹壁筋群)を強く緊縮させて息を強く吐く。または、緩やかに長く息を吐く。
FL(P):脱力で自然吸気

◯FH(内肋骨筋)、ピュア胸式呼気
FH(A):中級者以上、頭の重さを胸骨に掛けて、静かに胸郭を閉じていく。
通常は、胸式吸気後、脱力自然に呼気する。それは膨らんで陰圧の胸郭が自然に戻ろうとする作用と、肺自体の弾力である。なのでこの呼吸法の必要性は高くはない。しかしこのFHでの呼気を理解すれば、胸部の脱力や、発声などのレベルの向上が期待できる。

コンビネーション 色々考えてみて
◯RL(A) → FL(A) 腹式吸気からの腹式呼気
◯RL(A) + FL(A) 逆腹式呼吸
◯RL(A) →RL(A) + FL(A) 逆腹式呼吸(ディレイ)
◯RH(A)→RL(A) + FL(A) 胸式吸気からの逆腹式呼吸
◯RH(A)+RL(A)  完全吸気
◯FH(A)+FL(A)  完全呼気
◯RH(A)+FH(A)  胸郭緊張/胸郭共鳴(緊張は5秒以内で)
◯RL→RH→FH→FL 肥田式の呼吸

次回8、呼吸法(OS依存)
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posted by ほへと at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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